
現代では生活に欠かせない存在となったパソコンですが、電子機器であるがゆえ熱に弱いのが特徴です。
特にパソコンの心臓部ともいわれるCPUは熱を持ちやすく、いかに熱を抑えられるかが重要だといえるでしょう。
そこで今回は、大切なパソコンを熱から守ってくれるCPUグリスを紹介したいと思います。
CPUグリスはパソコン専門店でなくても購入が可能で、サンワサプライやAINEX(アイネックス)、Thermal Grizzly(サーマルグリズリー)といったメーカーが人気です。
スプレー式の潤滑油も手軽に使用できて便利ではありますが、ここではグリスの種類や特性なども解説していきますので、最後まで読み終わる頃には自分に合ったグリスを見つけることができますよ!
cpuグリスの種類とそれぞれの特徴
CPUグリスとは、パソコンの内部にある『CPU』と『ヒートシンク(CPUクーラー)』の間に塗る潤滑剤のことで、ゼリー状になっているのが一般的です。
CPUグリスを塗ることによってCPUとヒートシンク間の隙間がなくなり、CPUから出る熱がそのままヒートシンクに伝わるようになります。
これにより、CPUを効率的に冷却することができるんですね!
そんなCPUグリスは大きく分けて6つの種類に分けることができ、それぞれ違った特性を持ち合わせています。
まずは、この6つの種類についてみていきましょう。
シリコングリス
シリコングリスは、基油にシリコンオイルを使用しているグリスで、耐熱性、耐寒性、化学的安定性に優れているという特徴があります。
ゴムや樹脂を使用しても劣化しにくいことから、ゴムやプラスチック製品の潤滑剤として使われることが多いです。
また、熱伝導も非常にスムーズなため、CPUグリスの中でも定番の種類だといえます。
セラミックグリス
セラミックグリスは熱伝導効率が非常に優れていることが大きな魅力。
通常グリスの熱伝導率というのは粒子の面の大きさによって決まり、接触する面積が大きいほど熱伝導率も高くなるといえます。
セラミックグリスでは、粒子自体は小さいものの密度が高く、接触面積が大きくなりますので、効率的にCPUを冷却することが可能なんです。
ナノグリス
ナノグリスは、シリンコングリスに高性能のナノパウダーを配合してあるグリスのこと。
こちらも小さな粒子がビッシリと詰まったグリスになりますので、熱伝導率が良いというのが特徴です。
さらに、ナノグリスは塗りやすい形状のものが多く、ノートパソコンなどの細かい場所にもしっかりと塗ることができます。
シルバーグリス
シルバーグリスはその名の通り、シルバーが使用されているため熱の伝導性がダントツで高いといえます。
その分価格も高くなっていますが、塗りやすい形状になっていますので、手先が不器用な人やグリスを初めて使う人に最適ですよ!
絶縁タイプ熱伝導グリス
絶縁性があるグリスは、シルバーグリス同様に熱伝導率が非常に高いというのが特徴です。
ジェルの粘度が弱めになっているため、均一の厚さに塗りやすいと人気があります。
よく冷えるので、普段冷却タオルなどを使用している人にもおすすめです。
サーマル型ハイエンドグリス
ハイエンドグリスは、いわゆるプロ向けのグリスです。
粘度が高く塗りにくいものが多いですが、冷却効果はトップクラス。
オーバークロックをしている人は、パソコンを駆使している人におすすめといえます。
cpuグリスの選び方のポイント
CPUグリスには6つの種類があり、それぞれの特徴を紹介しましたが、正直どれを使うべきなのかわからない人も多いことでしょう。
そもそもCPUグリスは熱を抑えるためのアイテムですが、塗りやすさやパソコンのスペックなど、パソコンの利用環境によって選ぶべきものが変わってきます。
そこで、CPUグリスを選ぶ際に押さえるべきポイントをまとめてみました。
これらのポイントに注意して選べば、誰でも自分に合ったCPUグリスを選ぶことができますよ!
スペックに合ったタイプ
CPUグリスを選ぶ際にまず確認したいのが、自分の使っているパソコン、もしくは作ろうとしているパソコンがどれほどのスペックなのかということ。
パソコンのスペックは簡単にいうと「標準」「ミドル」「ハイエンド」の3パターンに分けられると思いますが、スペックによって最適なグリスというのがあります。
自分のパソコンが標準スペック、もしくはCore i5以下である場合は、グリスも標準的なシリコングリスがおすすめ。
負荷が大きい3Dゲームや動画編集などをしなければ、リーズナブルなシリコングリスでも十分対応が可能です。
また、ミドルスペック、もしくはCore i5程度のパソコンもシリコングリスで対応ができますが、3Dゲーム等の大きな負荷をかける場合はフリーズの原因にもなり兼ねますので、冷却効果の高いシルバーグリスを検討すると良いでしょう。
Core i7以上や、高性能のCPUが搭載されているパソコンの場合は、シルバーグリス以上のものを選ぶのが一般的です。
シルバーグリスの中でも、ダイヤモンド素材が入っているものではさらに冷却性が高まりますし、塗るのがやや難しいハイエンドグリスであれば、熱によるフリースなども気にせずパソコンを駆使することができるでしょう。
熱伝導率
CPUグリスを使うからには、熱伝導率が高いに越したことはありません。
とはいえ、スペックの低いパソコンに値段の高いハイエンドグリスを使っても無駄になりますので、スペックに合ったグリスの中で熱伝導率が高いものを選ぶようにしましょう。
一般的に、熱伝導率の単位は『9.5W/m・K』などと表記されており、1秒間でどれだけの熱を移動させることができるかがわかります。
つまり、数値が大きいほど熱伝導率が高いということです。
塗りやすさ
CPUグリスは塗りやすさも大切なポイントといえます。なぜなら、しっかりと伸ばして均等に塗らなければ熱伝導率が低下し、効率的にCPUを冷却することができないからです。
そのため、初めてCPUグリスを使用する人には塗りやすいソフトタイプがおすすめといえます。
また、CPUグリスは性能が良いものほど粘度が高く、塗りにくくなる傾向も。
いくら高性能のグリスを使用しても、しっかりと濡れていなければほとんど効果がありませんので、性能よりも塗りやすさを優先した方が良いでしょう。
持続性
グリスは消耗品ですので、時間と共に劣化していきます。
そのため、1度塗ってどのくらい性能が維持できるのかも確認しておきたいところ。
しかし、持続性については購入前に確認することが難しいため、実際にグリスを使用してから定期的に劣化をチェックしていくほかありません。
とはいえ、あまり頻繁に行う必要はありませんので、1年に1回くらいのペースでチェックができるとベストです。
容量(コスパ)
CPUグリスの価格は商品によってさまざまですが、できれば性能が良く安いものを選びたいものですよね。
一般的にグリスは1g〜5gほどの容量であることが多く、これに対して値段が500〜1,500円ほど。高性能のものであればさらに高くなります。
そして、これらは1回使い切りのものから数回使えるものまであり、粘度の低いものであれば1gほどで5回くらい使うことができるでしょう。
また、粘度の低いグリスは塗りやすいというメリットもありますが、機能性(熱伝導性)については粘度の高いグリスの方が上となりますので、バランスの良いグリスを選ぶのがおすすめです。
2020年最新!cpuグリスのおすすめ16選
では、ここからは実際におすすめのCPUグリスを紹介していきたいと思います。
今回おすすめとしてピックアップしたのは16種類で、そのほとんどがシリコングリスです。
中には、シルバーグリスやダイヤモンドが入っている高性能タイプのグリスもありますが、高性能なものほど使いにくくなる傾向にあるため、比較的使いやすいものを集めています。
もちろん、冷却効果の高さもしっかりと実感できますので、自分の好みやパソコンのスペックに合うものを検証してみてくださいね!
No.16 ARCTIC MX-4(4g) CPUグリス
グリスタイプ | サーマルペースト |
---|---|
粘度 | 柔らかい |
熱伝導率 | 8.5W/m・K |
絶縁性 | ー |
内容量 | 4g |
塗布しやすく使いやすい注射器タイプ
柔らかく、使いやすい注射器タイプのグリスは初心者の方にもおすすめです。
付属で専用のハケが付いており、薄くのばす際に役立ちます。
金属酸化物や液体金属とは違い、MX-4は金属を含まないことから、液体金属によるラジエーターの床に腐食することがないので破損の心配は必要ありません。
高い熱伝導率があるカーボン微粒子で、熱が効率的に放散され、塗布してから最大8年間、効果を持続します。
コストパフォーマンスに優れていますが、普段使いのPCであれば、冷却力は十分だといえます。
No.15 AD-DA シルバーグリス Arctic Silver 5.0
グリスタイプ | シルバーグリス(純銀・超微粒子含有) |
---|---|
粘度 | 高め |
熱伝導率 | 9.0W/m・K |
絶縁性 | ー |
内容量 | 3.5g |
CPUの熱伝導率を高める定番のグリス
Arctic Silver 5.0は、純度99.9%の超微粒子純銀を含んだCPUグリス。一般的なグリスと比べると3〜12度の冷却効果があり、長期使用しても劣化しないのが大きな魅力といえます。
小型の注射器になっているため非常に使いやすく、不器用な人でも的確にCPUに塗ることができます。
また、スピンの棒が最後まで押し込まれれば使い切ったことになりますので、購入のタイミングがわかりやすいというのも嬉しいですよね!
粘度はやや高めにはなりますが、程よい粘り気なので初心者でも塗りやすいタイプといえるでしょう。
No.14 AKEIE シリコングリス (シルバー入り)
グリスタイプ | シリコングリス(シルバー入り) |
---|---|
粘度 | 低め |
熱伝導率 | 3.17W/mk |
絶縁性 | ー |
内容量 | 32g |
柔らかく初心者でも抜群の塗りやすさ
こちらのCPUグリスは、粘度が低く柔らかいため非常に塗りやすいのが特徴です。
そのため、うまく塗れるか心配な初心者でも簡単に使いこなすことができるでしょう。
ただ、グリスが柔らかい分やや熱伝導性に欠けるという難点も…。
とはいえ、基本は薄く均等に塗ることですから、きちんと塗ることができればしっかりと効果を実感することが可能です。
また、通常最大温度は-30度〜240度と幅広くなっているので、パソコン以外の用途にも気軽に使えますよ!
本品には指サックとヘラがセットになっているので、別で道具を用意する必要もなく便利。
No.13 サンワサプライ シリコングリス TK-P3C
グリスタイプ | シリコングリス(銅入り) |
---|---|
粘度 | 低め |
熱伝導率 | 4.5w/mK |
絶縁性 | ー |
内容量 | 2g |
銅を使用することで熱伝導率を効率化!
TK-P3Cはシリコングリスに銅を混ぜたグリスで、粘度が低く柔らかいにも関わらず、熱伝導率の効率化ができるという優れもの。
そのため、塗りやすさと機能性の両方を実感することができますよ!
ただ、伝導性は非常に少なくはなっていますが、絶縁性があるわけではないのでリード線や回線、端子間などに付かないよう注意しましょう。
本品が向いているのが標準スペックのパソコンとなり、価格を考慮してもコストパフォーマンスに優れています!
これまでCPUの温度が50度あった人が使用したら、35度まで下げることができたという銅の冷却効果も魅力です。
No.12 Thermal Grizzly CPUグリス オーバークロック用 Hydronaut
グリスタイプ | シリコンフリーグリス |
---|---|
粘度 | 高め |
熱伝導率 | 11.8W/m・k |
絶縁性 | ー |
内容量 | 約1g |
熱伝導率を重視したハイエンド向けのグリス
Hydronautは、熱伝導率がなんと11.8W/m・kという高性能なCPUグリス。
シリコンを一切含んでいないため非常に軽く、粘度が高い割には扱いやすいという特徴があります。
そのため、パソコンでオーバークロックする人には最適なグリスだといえるでしょう。
また、非常によく冷えるグリスとしても人気があり、-200度〜350度までの温度に耐えることができますから、パソコンのスペックがミドルクラス以上の人にはぜひ試してほしいアイテムです。
ただ、いくら扱いやすいとはいえ粘度は高めですから、初心者にはやや使いずらい印象があるかもしれません。
No.11 KURE(呉工業) シリコングリースメイト (180ml) スプレーグリス
グリスタイプ | シリコングリス(フッ素樹脂配合) |
---|---|
粘度 | 低い(スプレー) |
熱伝導率 | ー |
絶縁性 | ー |
内容量 | 180ml |
さまざまな用途で活躍してくれるスプレータイプ
こちらはスプレータイプのシリコングリスでありつつも、潤滑力が非常に高いのが魅力。
ディスクブレーキのOリングやパッド、ケーブル類といったさまざまなものに使用することができ、もちろんCPUの熱伝導率もあげることができます。
一般的なグリスと違って均等に塗り伸ばす必要がなく、CPUにそのままスプレーするだけなので、熱伝導シートのようにメンテナンスに手間をかけたくない人には最適だといえるでしょう。
また、CPUの冷却効果以外にもファンの異音改善にも効果的!
しかし、グリス自体が液体のようなものなので劣化や乾きが早く、こまめなメンテナンスが必要になります。
No.10 MoneyQiu CPUグリス HY-883-2g
グリスタイプ | シリコングリス(シルバー入り) |
---|---|
粘度 | ー |
熱伝導率 | 6.5W/mk |
絶縁性 | ○ |
内容量 | 2g |
高密度でナノサイズの微粒子が熱伝導率を高める
MoneyQiuのCPUグリス HY-883-2gは、絶縁タイプなのでショートの心配がなく安全に使用することができます。
そして、塗布する際に便利な注射器タイプで、最後まで押し込むと使い切った合図になります。
グリスを塗布するのに使いやすい、専用のへらもついています。
高密度でナノサイズの微粒子は、純度99.9%の超微粒子の純銀を配合しているので長持ちし、1度塗布すればしばらくメンテナンスする必要がありません。
そして、熱伝導率は6.5W/mkと高く、CPUを冷却する効果がかなり期待できます。
No.9 MoneyQiu カーボン・ナノ サーマルグリス MY-883-10g
グリスタイプ | シリコングリス(シルバー入り) |
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粘度 | 高め |
熱伝導率 | 6.5W/mk |
絶縁性 | ○ |
内容量 | 10g |
MY-883は、注射器型ではなく一般的な容器に入ったペースト状のグリス。
付属のヘラでグリスを取りCPUの上で伸ばしていくと、意外と全体的をきれいなシート状に塗ることができますよ。
成分はカーボン45%、酸化金属45%、シリコン10%になり、RoHSやPFOS、REACHにも対応。
塗る方法にもよりますが、きちんと塗れれば20度ほど温度を下げることができますので、ファンの回転も減りパソコンの動作音がかなり軽減されたという声もあります。
10gと量も多めなので、CPU以外の用途でも活躍してくれること間違いなしです!
No.8 AINEX アイネックス セラミックグリス Ceramique 2 AS-04A
グリスタイプ | セラミックグリス |
---|---|
粘度 | 高め |
熱伝導率 | 5.1W/m・k |
絶縁性 | ー |
内容量 | 2.7g |
AS-04Aは、酸化アルミ、酸化亜鉛、立方晶窒化ホウ素の超微粒子が主成分となるセラミックグリス。
高密度な微粒子が含まれているため、CPUとヒートシンクの接触面積が大きくなり、熱伝導率を効率的に高めてくれるのが特徴です。
理想の厚さは0.08mmで、この厚さで塗ることができれば約10cm角分を塗ることが可能。
また、他のグリスと比較してみるとわかりやすいのですが、本品は粘度が高い割によく伸びるというのも魅力で、多少不器用な人でも薄く均等に伸ばすことができるでしょう。
そのため、中央盛りではなくCPU全面に塗って使いたい人におすすめです!
非導電性にはなっていますが、絶縁性があるわけではないため通電性のある物質には付かないように気をつけましょう!
No.7 AKEIE シリコングリス 熱伝導グリース 絶縁タイプ
グリスタイプ | シリコングリス |
---|---|
粘度 | 低め |
熱伝導率 | 1.93W/mk |
絶縁性 | ◯ |
内容量 | 3g |
コスト重視やお試しで使いたい人におすすめ!
こちらは、塗りやすさが抜群に良いのが魅力のCPUグリスです。
熱伝導率はやや低いものの、グリスをしっかりと塗ることができますので、それなりの効果を実感することができますよ!
また、これまで1度もグリスを交換したことがないのであれば、本品を塗ってあげるだけでもかなりの冷却効果に期待ができます。
他のグリスに比べて価格も非常に安いので、あまり費用をかけたくない人や、お試しで使ってみたいと考えている人には最適だといえるでしょう。
ちなみに、絶縁性もありますので、電化製品やケーブルなどの通電性のあるものにも安心して使うことができます。
No.6 Thermal Grizzly Kryonaut GS-08L
グリスタイプ | シリコンフリーグリス |
---|---|
粘度 | 高め |
熱伝導率 | 12.5W/m・K |
絶縁性 | ー |
内容量 | 5.55g |
GS-08Lは、オーバークロック向けに特別開発された高性能CPUグリス。
熱伝導率はなんと12.5W/m・Kとなり、硬化せず、長期間安定した使い心地が大きな魅力となっています。
そのため、極度のオーバークロックはもちろんのこと、水冷や空冷といったあらゆる環境にも適しているんですね!
また、一般的なグリスはCPUが高熱になるほど乾きやすくなってしまうものですが、こちらのグリスは特殊な構造となっているため、乾くことなく長く愛用することができますよ!
グリスを塗る際に便利なアプリケーターもセットになっており、他に道具を揃える必要がないもの嬉しいですよね。
No.5 メカニックサポート シリコングリス 絶縁タイプ(グレー)
グリスタイプ | シリコングリス |
---|---|
粘度 | ー |
熱伝導率 | 4.8W/m・K |
絶縁性 | 〇 |
内容量 | 1g |
コスパ最高!驚きの価格とスペックをお探しなら
低価格のグリスをお探しの方におすすめの、メカニックサポートから発売されている高性能サーマルグリースです。
絶縁タイプで、熱伝導率は4.8W/m/・Kと平均的なスペックなのですが、よくあるタイプのPCであれば十分の性能です。
内容量1gでは少ないと感じますが、ノートパソコン1台分であれば使いきれない量です。
コストが低くても、十分の効果が期待できますので、初心者の方でも失敗を恐れずにチャレンジできますね。
No.4 AINEX ナノダイヤモンドグリス JP-DX1
グリスタイプ | 炭素結晶グリス |
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粘度 | 高め |
熱伝導率 | 16W/m・K |
絶縁性 | ー |
内容量 | 3g |
熱伝導率16W/m・Kのハイスペック対応グリス
JP-DX1は、ナノダイヤモンドとシリコンが主成分となっているグリスなため、熱伝導率が非常に高いのが魅力です。
台湾とロシアのナノテクノロジーを使用した最高品質となりますので、熱伝導率も16W/m・Kとかなり高め。
3gで1,000円超えとかなり価格は高くなりますが、その分どんなCPUでもしっかり冷却してくれますから、ハイスペックPCを利用している人でも納得の実力でしょう。
また、耐熱性や防水性はもちろん、化学的安定性、非腐食性、非毒性、非皮膚刺激性などの優れた特性も持ち合わせていて、安心して使えるのも嬉しいポイントですよね!
しかし、高性能なだけにかなり粘度が高めとなりますから、ある程度グリスに慣れている人でないと使いこなすのが難しいといえます。
No.3 MoneyQiu カーボン・ナノ サーマルグリス
グリスタイプ | シリコングリス(シルバー入り) |
---|---|
粘度 | 低め |
熱伝導率 | 5.15W/mk |
絶縁性 | ー |
内容量 | 不明 |
シルバーを配合した非常に効率的なCPUグリス
こちらは、「MY-88」が注射器型の容器に入ったものなので、基本的な仕様はMY-883とほとんど変わりません。
グリスの成分はカーボン45%、酸化金属45%、シリコン10%となり、粘度が低いので使いやすいというのが魅力となっています。
また、シルバーが配合されているため、他のシリコングリスに比べて冷却効率は高く、塗りやすさと効率の両方を重視したい人に最適といえるでしょう。
ただ、コスパで考えるとMY-88に比べてやや割高になっていますので、うまく塗ることができるのであればMY-88を購入した方がお得になります。
No.2 サンワサプライ CPUグリス ナノダイヤモンド TK-P3D
グリスタイプ | シリコングリス(ナノダイヤモンド入り) |
---|---|
粘度 | 高め |
熱伝導率 | 8.3W/mK |
絶縁性 | ー |
内容量 | 2.8g |
ナノダイヤモンドパウダー配合で熱伝導の効率をアップ
TK-P3Dは、熱伝導率を高めてくれるナノダイヤモンドパウダーを配合しているグリス。
シリコングリスの中でもシルバーが配合されたシルバーグリスは性能が高いことで知られていますが、こちらのグリスはさらにその上を行くもの。
つまり、シリコングリスの中でもトップクラスの性能を持ったCPUグリスということになります。
高性能の割には塗りやすく、パソコン自作が初めての人や、M/B交換を考えている人にぜひ使ってみてほしいアイテムです!
仕様するパソコンや塗り方にもよりますが、デスクトップのパソコンで約2回分ほどの分量となっていますので、コスパ的にも悪くないでしょう。
No.1 AINEX シルバーグリス AK-450-5g
グリスタイプ | シルバーグリス |
---|---|
粘度 | 高め |
熱伝導率 | 9.24W/m・K |
絶縁性 | ー |
内容量 | 5g |
AK-450は、シルバーが含まれていることにより高い熱伝導率を実感できるCPUグリス。
グリス本体はややかためになっており、流れ出たり染み出しになる心配もありません。
また、他のシルバーグリスと比べてシルバーの配合率も高めになっていますから、これまでシルバーグリスで思うような効果を得られなかった人でも、納得の効果を実感できるでしょう。
さらに、高性能グリスを販売しているアカサが手がけている商品でもあるため、AINEXの中でも最強として人気があるんですよ!
容量も5gと多めで、CPU以外の用途にも十分使える量といえます。
cpuグリスはいろいろな用途に使える!
CPUグリスはパソコンの冷却アイテムとして使用されていますが、実は他にもいろいろな用途で活躍してくれるものなんです。
CPUグリスは物を修理するのに非常に役立ってくれ、自転車やバイク、その他電化製品の可動部分に使うことができます。
また、身近なものでは換気扇やカメラなどがあり、CPUグリスは1つ持っていると非常に便利といえるのです。
時計の修理
時計の電池が切れた際、いちいち時計屋さんに持っていくのは意外と面倒だったりするもの。
しかし、CPUグリスがあれば電池交換が自分でできるんです!
時計のパッキンや巻き芯のリューズパッキンにグリスを塗ることで、グリスの特性を存分に発揮することができますよ!
万年筆の修理
万年筆の修理ではCPUグリスが必要不可欠となります。
グリスの特性となる耐水性と、ゴム製品やプラスチックを劣化させないというのが非常に有効となります。
また、万年筆も種類が豊富となっていますので、自分好みにカスタマイズをしたい人にもCPUグリスは必需品となるのです。
釣り具のメンテナンス
CPUグリスは釣具のメンテナンスにもよく使われています。
耐水性が高いということから、水に濡れやすいロッドやリールと相性が抜群で、錆びにくいというメリットも。
さらに、PEラインにCPUグリスを塗っておけば、コーティングされて摩擦の軽減にも繋がります。
CPUグリスの正しい塗り方
今回初めてCPUグリスを使用する人の場合、実際どのようにグリスを塗ったら良いのかイメージできないという人も多いことでしょう。
そこで、一般的なグリスの塗り方を紹介します。
冷却効果をより高めるためにいろいろな塗り方がありますが、グリスに慣れていない人がチャレンジするとうまく塗れない可能性が高いので、まずはこの基本の塗り方をマスターするのがおすすめです!
CPUグリスの塗り方
CPUグリスは「少量を薄く均等に伸ばす」というのが基本となります。
そのため、まずは少量のグリスをCPUの中心に乗せ、ヘラや指で薄く伸ばしていきましょう。
もしグリスが足りなければ後からいくらでも足すことができますし、0.1mmの厚さでも十分冷却効果を実感できますので、とにかく少量を意識します。
さらにいえば、グリスに気泡が入らないということもポイントとなるのですが、この感覚は何度か使わないとわからないと思いますので、初めは均等に塗ることをマスターしましょう。
古いグリスは必ず剥がすこと!
CPUグリスを塗る前に気を付けておきたいのが、古いグリスを剥がす必要があるということ。
今回初めてCPUグリスを使う場合であっても、CPUにはもともとグリスが付いているものですので、初めに古いグリスを剥がす必要があるんですね。
これを剥がさないとCPUにグリスが密着せず、熱伝導性が落ちてしまいます。
古いグリスはウェットティッシュなどで簡単に落とすことができますが、ベタつきが残ってしまったり、きれいに落とし切れない場合は、油汚れに対応している強力なウェットティッシュを使うと良いでしょう。
また、固化しってしまったグリスは洗濯洗剤などでも落とすことができませんので、無理に剥がさずグリス専用の除光液の利用をおすすめします。
まとめ
今回はおすすめのCPUグリスについて紹介しましたが、自分に合ったグリスを見つけることができたでしょうか?
パソコンのCPUにはもともとグリス塗られているものですが、グリスもは消耗品ですので時間とともに効果が低下していきます。
これにより、パソコンがフリーズしてしまったり、データ処理のスピードが遅くなってしまうんですね。
しかし、CPUグリスを定期的に塗り替えてあげることで、快適な使用感はもちろん、パソコンを長く愛用することができるのです。
また、、CPUグリスパソコンだけではなく、時計や自転車、換気扇といったさまざまなものに使用ができますので、この機会にぜひ1つ購入してみてはいかがでしょうか。